病人が急変した場合事故・災害等による患者の搬送は、119通報を受けて、もっぱら市町村の消防署が行ない、外科系を中心とする救急病院、救急診療所へと運ばれます。また休日夜間の急病患者の場合には休日夜間専用の診療所(休日夜間急患センター)に連絡します。
休日夜間急患センターは、原則として人口5万人以上の市に整備されています。従ってあらかじめ、休日夜間急患センター等の電話番号を控えておきたいものです。また最近は人口の高齢化によって、内科系の救急患者の数が外傷患者数より多くなってきたことから、疾病患者についても救急車で搬送するようになりました。
脳卒中・心筋梗塞・頭部損傷等の重篤な救急患者を受け入れるため、高度の診療機能を有する24時間診療体制の救命救急センターが計画的に整備されています。救命救急センターは各都道府県に最低lカ所、人口、地勢、交通事情等の諸条件によっては複数設置されることとなっています。
救命救急センターは、初期救急医療施設及び第2次救急医療施設の後方病院であり、重篤救急患者の医療を確保するため、脳神経外科・循環器科等の医師を配置し、高度の救命医療の実施に必要な医療従事者、医療機器及びCCU等の専用病床を有しています。