葬儀、告別式の式次第は、宗派や式の規模によって多少異なりますが、一般的には次のような順序で行われます。
(1)僧侶入場
(2)開式の辞
(3)読経
(4)参列者焼香(読経中)
(5)僧侶退場
(6)閉式の辞
葬儀と告別式を区別しない場合には、葬儀のあと僧侶の合図に従って一般参列者の焼香を始めます。
また葬儀(7)の遺族、近親者の焼香に引きつづいて、参列者も焼香して告別式をすませることもあります。
(1) | 参列者が着席したのを確かめてから、世話役が僧侶を式場へ誘導します。 |
(2) | 僧侶が見えたら、一同頭を下げて迎えます。 |
(3) | 椅子席の場合は、全員起立して一礼したあと、僧侶が祭壇前に着座されてから着席します。 |
(1) | 司会者があいさつをして、弔辞をお願いする方を次のように呼び上げます。 「ただいまより弔辞を頂戴いたします。 始めに、○○殿お願いいたします」 |
(2) | 弔電は時間の都合で、全部の方に読んでいただけないときには、姓名だけを呼び上げて、あとは省略します。 |
(3) | そのあと「弔電を奉読させていただきます」と述べて弔電奉読に入ります。 |
(4) | 弔電は届いたものを、せいぜい2、3通を読み上げるのが普通で、あとは 「ほかに○○通ちょうだいいたしておりますが、時間の都合もありますので、お名前だけ紹介させていただきます」と、お断りして姓名や職場団体名を読み上げます。 |
(1) | 僧侶の中で最も中心的な僧侶である「導師」がまず最初に焼香し、そのあと再び読経が始まります。 |
(2) | 読経がつづく間に、喪主から順に焼香を始めます。 |
(3) | 大規模な葬儀では、司会者が焼香者を順に呼び上げることもあります。 |
(1) | 大規模な葬儀の場合、僧侶は一同の焼香がすんだころに読経を終えます。 |
(2) | 僧侶は告別式に移るまでいったん退場します。 |
(3) | このとき、遺族、近親者など参列者は一礼して送ります。葬儀からそのまま、告別式につづく場合には僧侶は退場しません。 |
(1) | 葬儀に引きつづいて告別式に移る場合には、僧侶の退場はなく、読経中に一般参列者の焼香を受けます。その場合には、遺族は参列者の方に向きをかえて参列者に焼香の礼を返します。 |
(2) | 大規模の葬儀の場合には、葬儀の終了後、10分くらい休憩したのちに、再び遺族は祭壇前に着席し、僧侶を迎えて告別式を行います。 |
(3) | 僧侶の読経が始まったら、一般参列者は順に焼香を行います。 |
(4) | この間、遺族は参列者一人一人に黙礼をします。 |
(5) | 参列者全員の焼香がすむと、僧侶は読経を終えて、退場しますので、一同は頭を下げます。 |
(6) | このあと司会者が閉式のあいさつを述べて告別式は終わります。 |
(1) | 告別式が終わると、親族による故人との最後の別れを行ないます。 |
(2) | 葬儀社の人によって棺が運ばれ、棺のふたがあけられ、別れの対面が行われます。 |
(3) | 喪主、遺族、近親者および、故人と特に親し かった人々によって、対面が行われます。 このとき祭壇に供えられていた花を、各人の手でご遺体の周りに飾る「別れ花」をします。 |
(4) | 対面が終わったら、納棺の際に故人愛用の品などをいっしょに納めます。ただし、燃えない物や、遺骨をよごすおそれのあるようなものは入れることができません。 |
(1) | 最後の対面がすむと、葬儀社の人によって棺のふたが閉じられ、「釘打ち」の儀が行なわれます。 |
(2) | 釘打ちは、喪主から始め、遺族、近親者、友人と故人とゆかりの深い順に、1人が2回、こぶし大の石を使って軽くトントンと打ちます。 |
(3) | この小石は、三途の川の河原の石を意味するものといわれ、無事に冥途にたどりつけるように願って打ちます。 |
(1) | 棺のふたが閉ざされたら、親族や故人の友人などの男性が、ご遺体の足のほうを先にして運び出し、霊柩車におさめます。 |
(2) | このとき、遺族も棺について行きます。 |
(3) | 喪主は、棺の前に位牌を胸に持って立ち、次の者が遺影を持ちます。 |
(4) | 喪主が高齢や病気などの理由で火葬場に行かない場合には、喪主の次の順位の遺族が位牌を、その次の者が遺影を持ちます。 |
(5) | 以下、骨箱、供花などを分け持って、棺のあとにつづきます。 |