葬儀、告別式は、通夜の翌日に行われます。葬儀は導師によって故人をあの世へ送る儀式であり、
告別式は、生前親交のあった人たちが最後の別れを告げる儀式です。
最近の一般家庭では、葬儀のあとすぐに、引きつづいて告別式を行うことが多いようです。
葬儀、告別式は、故人への別れを告げる儀式であると同時に、たくさんの人が一定の場所に集中して営まれます。そのため故人を供養するのにふさわしい内容にするとともに、時間どおりに進行するように段取りをしなければなりません。そのためには、事前にこまかい打ち合わせをして、落ち度のないように準備をする必要があります。
(1) | 通夜に先立って、世話役代表と各世話役を選 び、それぞれの係の分担を決定します。 |
(2) | 喪主は葬儀前日に、各世話役や葬儀社の人と式進行および葬儀後の初七日法要についても打ち合わせをします。 |
式場の飾りつけや、式場周辺の設営は葬儀社が行いますが、世話役や遺族の人も一応、祭壇の飾りつけや、控室の準備などを施主側から見て手落ちがないように心を配らなければなりません。
(1) | 供物・供花の配置 |
(2) | 線香・ローソクの燃焼の確認 |
(3) | 座布団の用意や弔問客の祭壇への案内・接待等が継続して必要です。 |
自宅で行う葬儀、告別式の遺族の席順や焼香順は通夜のときと同じです。
(1) | 葬儀と告別式が分かれている大規模な葬式では、祭壇に向かって右側に喪主、遺族、近親者、左側に世話役代表や葬儀委員長、友人、知人、職場関係者などが着席し、告別式が始まりますと左右にいた人たちは中央通路をはさんで向き合う形となります。 そしてこの中央を、一般会葬者の方々が焼香に進み出る形をとることがあります。 |
(2) | あらかじめ遺族や会葬者の焼香順位を決めておいて、司会者が氏名を呼び上げることもあります。 |
(1) | 火葬場へ随行するのは、遺族、近親者などの身内か、ごく親しい間柄の人というのが普通です。 |
(2) | そのほか随行を希望する人に前もって確認しておき、必要な台数の車を手配します。 |
(3) | 同行する方が多いときには、あらかじめ車に番号をつけて、随行者に番号札をお渡ししておきます。 |
(4) | 僧侶にかまどの前での読経をお願いする場合には、僧侶も同行人数に加えます。 |
葬儀当日、お世話になる人たちに渡す「心づけ」は葬儀の前に準備しておきます。
(1) | 心づけの必要な人は、霊柩車や送迎用のハイヤーとかマイクロバスの運転手、火葬場のかまどの火夫や休憩室の接待係などです。 |
(2) | 心づけの相場は、葬儀の規模や地域によっても異なります。 |
(3) | お金は小さい不祝儀袋や白い封筒などに入れて、表に「志」「心づけ」などと記しておきます。 |