【２】社葬の準備

１　香典の処理の決定

• 香典収入の処理方法をあらかじめ決定しておく
  1. 経費は会社負担、香典は全額喪家側に提供（非課税）
  2. 収入から経費を差引後、喪家側に提供（贈与の対象）
  3. 収入、経費共に全額会社の費用とする（事業所得）
• 必要に応じ、香典収入の予測を立てておく
  
• 香典類を辞退する場合は、その旨を事前に告知する

２　葬儀会場の下見

• 葬儀社の先導で、各担当委員長と共に会場の下見をする
• 会社側と社葬の詳細について協議する
• 葬儀社と内容の詳細を協議する

３　喪家側への詳細連絡

• 社葬の正式決定と内容を報告する
• 喪家側の出席者と役割を決定する
• 喪家側出席者および御遺骨等の送迎方法を決定する
• 故人の顕彰品（勲章など）の用意を依頼する

４　寺院・僧侶への依頼

• 社葬の執行を正式に依頼する
• 葬儀内容について詳細を決定する
• 僧侶の人数を確認する
• 謝礼（お布施など）の金額をお聞きする
• 迎方法を取り決めておく

５　担当係の詳細決定

• 各担当委員長が指揮する係と人員の内容を決定する
  
• 必要な係員を選任する
  
• それぞれの係員に、担当すべき業務内容を指示する
  
• 指揮系統を確認する

６　案内状発送簿の作成

• 招引者（会葬予定者）の名簿を作成する

７　社葬案内状の発送

• 社葬案内状を作成する
  
• 名簿にもとづき社葬案内状を発送する
  　 （時間的に余裕のない場合は、電話にて連絡する）
  
• 必要に応じ、社内および喪家側にも案内を掲示する

８　社葬案内広告の出稿

• 掲載新聞、スペース、内容、掲載日を決定し手配する
  1. 通常は、密葬が終了してから掲載する
  2. 掲載日は、通夜または社葬の前々日の朝刊が適当
• 必要に応じ、社葬の会葬御礼広告も事前に手配しておく

９　弔辞の依頼

• 弔辞朗読の適任者を選出する（合計３名程度）
• 本人に弔辞の依頼を行う

10　参列者座位の決定

• 社葬通夜・葬儀・告別式の座位を事前に決定しておく

11　焼香順位の決定

• 社葬通夜・葬儀・告別式の焼香順位を決定しておく
  （参列者の座位に準ずる）
  
• 焼香順位表に記入しておく

12　弔電の整理

• 到着した弔電を整理し、奉読分を用意する

13　供花類の決定

• 提供先を予測し、配列順序を事前に決定しておく
  
• 客先から手配代行の依頼を受けた場合は、担当係にて申し受け、業者に一括手配する
  （業者の領収書を保管し、代金と引き替える）
  
• 供花類を辞退する場合は、事前に案内状等にて告知する
  1. 葬儀会場に、辞退の旨を告知する看板等を用意する
  2. 到着した供花類の断り状（業者に渡す）も用意する
  3. 葬儀会場では、無礼の供花類で装飾を行う

14　会葬礼状の手配

• 会葬礼状を手配する
  （会葬予測人数より、多めに用意しておく）

15　粗供養品の手配

• 粗供養品（会葬者へお渡しする品）を手配する

16　必要物品の準備

• 祭壇等の様式を決定し、葬儀社へ発注手配を行う
  
• 会場設営の内容を決定し、必要な備品を用意する
  
• 葬儀社と準備物品のチェックを行う
  
• 借用する物品については、台帳を作成し管理を行う
  1. トランシーバー、携帯スピーカーなども用意する
  2. 必要に応じ、会場へ臨時電話の仮設を手配する
  3. 必要に応じ、雨具等も用意する
  4. 必要に応じ、案内看板等も用意する
• 必要に応じ、お車代・心付などを用意する

17　服装の確認

• 葬儀委員は、全員が喪服を着用する
  
• 各担当係は、ダークスーツを着用する
  
• 必要に応じ、貸衣裳の手配を行う

18　徽章・腕章の手配

• 葬儀委員は、役名を記入した徽章を着用する
• 各担当係は、役名を記入した腕章または徽章を着用する

19　実行前の最終確認

• 挨拶など重要な事項は、リハーサルを行う
  
• 各担当委員長を通じて、進行状況をチェックする