1.全体の流れ

病人をかかえたお宅では、家族の一員が亡くなられると、通夜や葬儀のために様々な準備を行わなければなりません。病人がまだ健在のうちではそうした準備は避けたい気持ちがありますので、いざ亡くなられたら何をしたらよいか分からないのが実情です。そこで簡単に死亡から葬儀までの流れを追ってみました。

●臨終直後の対応

家族・親戚への死亡通知、葬儀社への連絡を行います。連絡を受けた葬儀社はご遺体を自宅に移送します。
一般葬儀社の使用している「白ナンバー」の寝台車は「白トラ」と同様に、違法行為として法律で禁じられています。
※霊柩車・寝台車の料金は、種類と距離・時間によって異なります。

●枕飾り

納棺するまで頭は北に向けて安置します。手は胸の上で組ませ、数珠をかけ、顔はサラシの面布で覆います。枕元に小さな机を置いて白い布をかけ、ローソク、線香などを飾り、火をともします。

●喪主の決定

通夜・葬儀を円滑にとり行うために喪主・世話役を決めます。喪主は世帯主・配偶者・長男などがなりますが、葬儀後も年忌法要などの供養を行う人がよいでしょう。

●葬儀内容の決定

故人の地位、宗旨、会場、規模、会葬者数などにより、葬儀の内容を決定します。
通夜・葬儀の日時と会場は、僧侶や火葬場、会館の都合などもありますので、喪主・僧侶・葬儀担当者との間で決定します。

●通夜・葬儀の手配

(1)祭壇に飾る遺影の準備をします。
(2)火葬場に行くタクシーの手配をします。
(3)受付用具・記録簿を用意します。
(4)会葬礼状の印刷を手配します。
(5)会葬御礼品(粗供養品)を用意します。
(6)通夜ぶるまいの用意をします。
(7)喪服の用意をします。

●通 夜

通夜は午後6時〜7時頃から始めます。僧侶の読経、焼香、喪主のあいさつのあと、通夜ぶるまいと進みます。

●葬儀準備

(1)受付の準備、会葬御礼品のセット
   (会葬御礼品、会葬礼状は通夜の前に用意します)
(2)弔電を整理し奉読の順を決めます。
(3)席順や焼香順位を決めます。
(4)火葬場へ行く人を確認します。
(5)お布施の用意をします。
(6)初七日法要の料理の確認をします。

●葬 儀

葬儀は宗派や会場によって多少異なりますが、一般的には次の順で行われます。
(1)参列者着席
(2)導師入場
(3)開式の辞
(4)読経
(5)導師焼香
(6)弔辞弔電奉読
(7)遺族焼香
(8)一般参列者焼香
(9)導師退場
(10)閉式の辞

●出 棺

葬儀が終わったらご遺体を花で飾り、故人愛用の品を納めます。
親族は故人との最後のお別れをして、近親者で棺を霊柩車に運びます。

●火葬・骨あげ

火葬にかかる時間は1時間半ほどです。收骨される方は係員の連絡があるまで、休憩所でお待ちいただきます。
遺骨は帰宅後、壇飾りに安置します。

●法要・食事

最近では葬儀当日に初七日法要をつとめることが多く、法要後の食事では、僧侶、世話役、手伝いの方々をもてなします。

●葬儀を終えて

世話役をはじめとして、葬儀の引き継ぎは、なるべく葬儀当日に行います。引き継ぐものは下記の通りです。
(1)香典
(2)香典、供物の控え帳
(3)弔電、弔辞
(4)会葬者名簿
(5)会葬者の名刺
(6)会計帳と残金

 

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