舎利礼文

『舎利礼文』は、葬儀や枕経などに読誦されます。道元禅師の火葬の際にも読誦されたこともあり、曹洞宗で主に用いられています。その内容は釈迦を慕ってその遺骨を礼拝するお経で、釈迦の本質(法身)は永遠であり、人間界に現われて救いの道を教え、永遠の世界に帰られた。私達も仏の慈悲の力によって悟りの智恵を求める願いを起こし、修行して大智を完成するというものです。原文は四言十八句の短いもので、唱える時は3回繰り返します。

経典

意訳

一心をもって礼拝したてまつります。
全ての徳を持ち合わせた釈迦如来の本身の舎利(骨)は、本来は永遠不滅の法であり、法界の塔婆であります。
私達は礼敬します。
私の身をもって入我我入(我が如来に入り、如来が我に入り、衆生即仏と観ずること)し、
仏の慈悲の力ゆえに、私は迷いを断って得られた悟りの智恵を証します。
願わくば仏神力により人々を利益し、菩提心を発して菩薩行を修行し、
悟りの境地に入って大智が平等となりますように。今まさに頂礼したてまつる。

 

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