式典プロデューサー

    久世 栄三郎

      大阪高級葬儀株式会社 代表取締役
      日本トータライフ協会 理事長
      現代葬儀研究会 主宰 

     〒544-0025 大阪市生野区生野東2丁目2番19号  

《プロフィール》

《著書》

「お葬式と春夏秋冬」、小説「葬儀屋 7万歩才 あの世の旅」  
 小説「お葬式はハプニングにのって」、エッセイ「葬儀屋・悦生」


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◇私の葬儀に対する理念…

ホスピタリティマインド

 「ご遺族」とは「ご家族」がお悲しみに眩れる瞬間を言葉にしたもので、「サービス」と は少しでも「余裕」をプレゼントすることと考えている。
 「ホテル」の語源は中世ラテン語「ホスピターレ」、古代ラテン語「ホスペス」、古代フランス語「ホステル」に由来し「病院」の語源に繁がっており、心の安堵と体のリフレッシュを提供する存在である。
 葬祭業は、日常にない「悲しみ」という心の病に対して、最高の薬となる宗教を原点に「癒し」、「慰め」、「和らげ」を提供できるプロでなければならず、ホテルマンやパーサー以上の資質が求められる仕事であり、ホスピタリティマインドが自覚されたときサービス業としての「市民権」が獲得できるだろう。
 サービスに於けるもっとも重要なことは「人」の存在である。ホテルはありとあらゆるプロの集合体だと表現できるが、究極の目的はお客様の「満足」である。葬祭業がその追及を目指すには、「ご遺族」に生まれる心理「敏感」「猜疑心」「悲憤慷慨心」「判断力低下」への理解が不可欠で、親族、葬儀役員、近所の人々と、導師や斎主をつとめられる宗教者の満足にまで至るどこからも一切クレームのでないハイクオリティーなサービス提供を誇りとしたいものだ。

 

◇私の主張…

経営者と葬祭業に携わるものは宗教者たれ

 宗教とは生きている人間の生き方を説いたものであり、何より人を幸せにするものである。即ち葬儀に於ける宗教者は、悲しみに眩れる不幸な人を少しだけでも不幸でないようにフォローすべく重要な役割で社会に存在しているのである。導師は、ある宗派をのぞいて死者に対して引導を授けるが、涙と平静の間に立って遺族や会葬者に対して引導を授ける仕事が葬儀社だと言えば、宗教者の方々からお叱りを受けるだろうし生意気だとも批判されるだろう。しかし「お時刻です」「お納めです」「ご出棺です」などの残酷な言葉を葬儀社側から発している以上、反論できないところに問題が残っている。

 

◇司会者について

 儀式で重要な役割として司会者の存在がある。宗教者たちの中には、「葬儀には司会は 不必要だ。許しても開式と閉式の言葉だけだ」とのご意見があることも事実で、その真 意が一部の心ない司会者達だけに発せられているものではないことを知らなければなら ない。
 葬儀での主演は導師である。葬祭業は脇役として主役の邪魔にならないように心がけ、誰もがこの日を迎えることになるという意義を参列者たちに感じさせるお手伝い的存在である。それには式場全体の雰囲気づくりが重要で、会葬者に対する式次第の説明などの情報の提供から「厳粛」と「聖」のひとときであることを与える必要がある。祭壇の創作に関するデザインや花のカラーイメージの発想には、故人の「人となり」と遺族の秘められた部分の要望の引き出しが基本になるが、宗教と宗教用具への知識、導師個人の思想までを把握しなければプロらしい仕事の提供は出来ないだろう。
 全国からの司会のノウハウを求めて多くの方々がやってくる。葬儀社ではなく社会変化に帰する結婚式からの参入組も目立って増えてきたが、彼等に共通する点は上記の精神の必要性など考えておらず、葬儀の司会を見下げていることだ。宗派による式次第の異なりや言葉の使い分けへの無知蒙昧をはじめ、宗教者への接し方の基本さえ理解しようとしないのが現状で、そんな人物に限って意義から外れた低次元な演出を売り物にしている。
 儀式の司会に要求されるのは「重厚さ」であり、それは意義の理解の上に成り立つものである。儀式の司会をトークの形式によって分析すると「絶叫型」「泣き節」「観光案内型」「アナウンサー型」「駅アナウンス型」と大別することができるが、現在主流のアナウンサー型が今後に変わることはないだろう。しかし、葬儀に於ける司会の理想は、重厚型の男性とさわやか型の女性とのペアであることは断言できる。
 与えられた情報だけで進行する初歩的段階の司会から、情報の収集力、企画演出力というディレクターパワーの研鑽によって、ある程度までの技術進歩が可能だが、天性と言われるような「感性」の持ち合わせが最大の武器になるというのが司会トークの特殊性で、「感性」「感受性」は何より「表現力」の原点であり「表現力」はそのまま「説得力」に繋がってしまう。
 世の中が大きく変化している。「家」の長男制度や戸主移動の変化は「墓」「仏壇」「家」などの相続に影響を及ぼし、宗教意識の変化による檀家離れ現象などは夫婦別姓の流行でいよいよエスカレートの兆しが感じられる。

 

◇宗教者たれ

 「宗教者たれ」との所以は、これからの葬祭業に求められる「義務」と「条件」で、変化しつつある葬儀形態に対応できる柔軟なノウハウと「説得力」というソフトの必要性への理解である。海洋葬、散骨などの自由葬や無宗教が増加傾向にあり、故人の意思の実行に生まれる遺族の表面的な満足を提供するだけのビジネスの背景に、大きな落とし 穴があることを熟知しておかなければならないからだ。
 現実として宗教者を迎えない葬儀が行われている。宗教色ある創価学会の友人葬は別 としても、これらの社会に及ぼす影響は計り知れないパワーがある。果たして人間はそ んなに強いものだろうか。いや、本当は弱いものである。だからこそ、これまでの歴史 に様々な宗教が成り立ってきたとは考えられないだろうか。言葉の演出と音楽のムード が導師の役割になってしまう無宗教層で、どんなに感動をプレゼンテーションできても、 それが一時的なものであることを知らねばならない。
 忘れてはならないもの、それが葬儀に生じる「対象物」の存在で、これによって「救 い」が生まれると言えるだろう。「浄土」「彼岸」など社会に定着する宗教用語の持つ意 味は深いもので、初七日から満中陰の法要が面倒でも、悲しみの癒しや和らげと言う観 点からすると実に考えられたしきたりになっている。
 無宗教葬が行われた後日に遺族から「故人は、いったい何処へ行ったのでしょうか」と 素朴な質問をされたとき、どのように応えるべきなのだろうか。また、会葬者の立場を 左右する「送られたくない権利」と「送りたい権利」の狭間、そして「送られるべき義 務感」との葛藤と、山積みの問題に対峙しなければならない。終焉を迎えた人はあくま でも社会の一員であり、人は生かされてきたと考えるべきで、高名な先生が社会から一 方的にさよならをされる行為に議論を交わせる宗教観を持ち合わせたいものだ。

 

◇司式者(ししきしゃ)について

 式典のプロは感動を与えることは簡単なことだが、上記を鑑み葬儀という原点を追及 すると告別式で無宗教が許されても、葬儀式は家伝統の宗教に基づくべきだとの説得力 が必然として求められることになる。
 これからますます風変わりな葬儀の要望が登場してくるだろう。そんなとき、司会者 には司会者としての信念と誇りを抱いてほしいものだ。信念とは「原点」を知ることで、 結果として宗教者的存在にまで到達し、そこには「司式者」と呼ばれる市民権が待って いる。
 結びに、どんなに素晴らしく優れた司会者でも、スタッフ全員の意識が一致団決出来 なければ一流でないことを知りたいものだ。「スタッフがもう少し美しく動いてくれれ ば」、そんな悔しい思いを抱かれたとき、あなたは一流の一歩手前にまで進んで来られて います。スタッフだけではなく式典全体に思いを抱かれたとき、あなたは本物の一流で あり、その日からプロとしての「こだわり」が生まれている筈です。「こだわり」それは プロの証ではないでしょうか。

 

◆これまでの主な施行業務(御葬儀以外)

東京戸田斎場オープニングセレモニー 企画・演出・司会
熊本天安閣オープニングセレモニー 企画・演出・司会
国際ロータリー年次大会(ザ・シンホニーホール) 追悼の詩作成、ナレーター
ライオンズ国際協会年次大会(フェスティバルホール) 追悼の詩作成、ナレーター
ライオンズ国際協会年次大会(中央体育館)  追悼の詩、ナレーター
神戸市市政100周年記念式典 物故者追悼の詩作成
戦没者40周年慰霊式典(全国各地) 追悼の詩作成、ナレーター


◆各種講演

葬祭専門業者団体講演
 (名古屋・熊本・仙台・東京・札幌・新潟・福岡・松山) 
講師
他業種トップセミナー講演(神戸・大阪・愛知) 講師
お葬式セミナー基調講演(愛知・鳥取・大分・大阪) 講師
オープニング記念講演(熊本アルモニーホール) 講師
葬祭ビジネスセミナー(東京) 講師
21世紀の葬祭文化創造セミナー(名古屋) 講師
有名ホテルマネージャーセミナー講演 講師
仏教布教師メンバー講演(大阪) 講師
葬祭心理学セミナー講演(大阪) 講師
葬祭心理学セミナー講演(名古屋) 講師
住職研修会講演(大阪) 講師
僧侶研修会講演(大阪) 講師
僧侶布教師研修会講演(京都) 講師
大阪府仏教徒大会シンポジウム パネリスト
名古屋仏教界特別記念講演(名古屋) 講師
府宗教連盟総会記念講演 講師
宗教教師布教研修会(大分) 講師
太平洋戦争全物故者追悼式 演出・司会
朝鮮通信使 追悼音楽法要 演出・司会
ホテル音楽法要  コンサルティング
その他多数


「セレクト」から「オリジナル」への発展へ

究極の格差化を目指して

1. 司会進行および演出ソフトのノウハウ提供。
2. 葬祭専門業者スタッフ教育。
3. 法宴ビジネスにおけるホテルマンのスタッフ教育。
4. ホテルにおける葬儀・法要の企画・演出。
5. オリジナルサービスソフトのノウハウ提供。
6. 祈念式典など大規模な祝賀会の企画・演出から
物故者に対する追悼の詞の創作まで。


講演依頼は現在のところ宗教関係の団体に限らせていただいておりますが、友引の日に限り一般の方々も承ります。

テーマ: 「儀礼マナー」 「サービス心理学」 「葬祭サービス」
「話の種に」 「お葬式はハプニングにのって」

上記など、セレモニー・ブレーン・ワーカーへのコンタクトをご希望の方は下記へ。

〒544-0022 大阪市生野区舎利寺2丁目4番27号
大阪高級葬儀株式会社 メモリアルサービス事業部
TEL 06−6715−4200   FAX 06−6741−0420


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