火葬した遺骨は自宅に持ち帰り、「あと飾り」の祭壇に安置します。そのあと「還骨勤行」「初七日法要」そして精進落しを行ないます。
(1) | 「あと飾り」の祭壇は、遺骨が到着する前に、遺族の誰かが残って準備をします。 |
(2) | 霊柩車が出発したら、葬儀祭壇を片づけて、手早く部屋の掃除をします。 |
(3) | 仏壇のある部屋なら仏壇の前、仏壇がなければ部屋の北か西側に「あと飾り壇」を設置します。 |
(4) | 壇の上に焼香台や生花などを飾ります。 |
(5) | 玄関先には手洗いの水を入れた洗面器と、ひしゃく、手ぬぐい、それに清め塩を入れた皿を用意します。 |
(6) | 本膳(精進落し)の席の準備をします。一般に仕出し屋に頼んだり、料亭に席を設けたりすることが多くなっています。仕出し屋には、前もって注文しておきます。 |
(1) | 清め方は、家に残っていた手伝いの人が、ひしゃくで水をすくい、帰宅した人に両手にかけ、手ぬぐいを手渡します。 |
(2) | 次に塩をとって、正面向きで胸や背中に塩を一振りしてお清めを終わります。 最近では「清め塩」だけのようです。 |
(1) | 家に入ったら、喪主は骨箱をあと飾り壇の中央に安置して、その前に遺影や位牌を飾ります。 |
(2) | 祭壇にはそのほか香炉、燭台、生花、供物、水などを供えます。 |
(3) | このあと、僧侶に還骨勤行の読経をしていただき、一同が焼香します。 |
(4) | あと飾りの祭壇は、四十九日の忌明けまで飾り、その間は遺骨も仏壇の中に入れません。 |
(1) | 精進落としの宴では、僧侶や世話役などが上座にすわり、友人、近親者などがそれに続き、喪主や遺族は末席に着きます。 |
(2) | 料理には、軽くビールやお酒を出します。喪主や遺族は、関係者の席を回り、一人一人に酒をすすめて、労をねぎらいます。 |
(3) | 宴を開かない場合には、折詰めを配ったり、お金を贈って精進落しの宴に代えたりします。 |
(4) | 僧侶をお招きできない場合には、通夜ぶるまいのときと同様に、「御膳料」を包んでさし出します。 |
葬儀のあとに「初七日法要」を行なうことが多くなって来ました。一方納骨は、四十九日の忌明け法要の際に行なうことが一般的です。
火葬が終わったあと、すぐに納骨する場合はともかく、四十九日まで納骨しない場合には、「埋葬許可証」は骨壷と一緒に骨箱に入れておくと安心です。いよいよ納骨する場合、寺院の場合には住職に、公園墓地の場合には管理事務所に、「埋葬許可証」を提出します。
会葬の礼状は告別式が終わったあと、受付で会葬者一人一人に手渡すことが多くなりました。本来ならば喪主が一人一人会葬のお礼をのべる代わりに、礼状によって行う習慣が定着しています。