墓石の形

現在もっとも多く見られるのは、一段、二段の台石の上に、棹石を置いたもので、こ れ以外の種々変わった墓石も、この形を基本としている。

●和型墓碑

よく知られている墓石の形で「角石塔型」ともいわれており、台石の上に長方形の棹 石を立てたもの。台石は普通、上台石と下台石の二段からなっている。

スタンダードなものとして、頭頂部が直角に切ってある一文字型(平頂型ともいう)、 頭頂部が丸い山形に切ってある<丸兜巾型>、側面から頭頂部までを丸い山形に切って ある。<丸兜巾型>、頭頂部が三角になっている<角兜巾型>、一文字型と同じだが、角 を丸くしたある<隅丸型>の五つがある。これらのほかに、方形や円形の石を積み重ね た五輪塔、棹石が位牌のような形になっている位牌型、仏塔型、法篋印塔型、自然石型 等々、さまざまな墓石の種類がある。
標準的な大きさは、七寸角(棹石の横幅が21センチ)八寸角(同24センチ)、九寸角 (同27センチ)など。そしてこれに合わせて棹石の高さ、台石の幅が決まってくる。

●洋型墓碑

近年とくに広まってきたのが「洋型墓碑」である。公園墓地や大都市周辺の新しい霊 園に使われている墓石がほとんどこれで、横幅が高さよりも長く、オルガンのように前 面が傾斜している<オルガン型>、また、前面が垂直な<平型>などがある。
ごく最近、雑誌アエラに、さらにモダンな自由なデザインの墓石も紹介されていた (96.5.27,No.21)。死後においてももっと自由をといった願いから等とのことだが、お墓を感じさせない雰囲気は、新たなブームとなるかもしれない。

 

Copyright (C) SEKISE, Inc.

[もどる] [ページの先頭]