献体団体の申込書(中部地区の不老会例)

1.入会のすすめ

(1)不老会とは

中部地区を中心とした、献体団体の一つであり、人類愛に徹し、人間が健康で豊に安らかに暮らせることを希う人が、医学の発展良医の育成のため、死後自らの遺体を医・歯科大学の解剖学の教育研究のため、献体することを登録した人の団体であります。

この会は、生前は自らの健康や、心安らぎをお互いに手を取り合って助け合っていくことに務め、不幸にも病気に罹ったなれば、安心して親切な医療が受けられるように計り、死しては、先づ盲人に角膜与えて開眼させ、つづいて医・歯学生の系統解剖(正常解剖)の勉学に役立て、真に身を以て医学の真髄を学ばせる世の中に二つとない尊い会であります。

(2)献体の意義

献体とは医・歯科大学における人体解剖実習の教育のため、自分の遺体を、無条件、無報酬で提供することであります。

献体者は予め不老会の所定の申込み用紙に家族などの同意を得て記入捺印し、献体5大学(名古屋大学医学部、名古屋市立大学医学部、愛知学院大学歯学部、藤田保健衛生大学医学部、愛知医科大学医学部)の何れかに、名前を登録しておいて、亡くなったとき登録大学に献体し正常解剖に役立てるものです。

従って医師が診療していた患者が死亡し、その病因、病変、治療の効果などを確かめる病理解剖とは、その意義が異なり両立させることはできません。

(3)献体の現況

全国的には系統解剖(正常解剖)のご遺体は各大学とも献体に頼っており、現在必要遺体の84.8%(平成12年8月現在)を充足いたしております。不老会と提携している各大学は、不老会以外よりの遺体提供を辞退されており、充足している状態にありますが、長期的視野に立って推移をみながら対応していく必要があります。

どうか中部地区の皆様、誰でも一度は死ななければならず、死ねば焼くか埋めるかするものです。そのご遺体が献体することにより、子孫の健康を守る医学の発展、人類の幸福に大きく役立つことを認識して頂いて、一人でも多くの方が不老会にご入会下さるようおすすめします。特に、この必要性を一番良く解って頂いている、医師、医歯学生及び、その御家族の方の御入会を心からお待ち申し上げております。

(4)入会の手続き

以上の主旨に賛成下さって、入会を入会を希望される方は別紙不老会申込用紙に記入して、下記事務所に郵送下さるか、地区別の支部役員のところにお届け下されば、所定の手続きをします。別紙申込用紙、その説明書は下記事務所に電話又は葉書で要求下さればお送りします。尚、地区不老会支部長のところには、これらの書類が置いてあり、説明も受けられます。又市町村の福祉係、保健所、前記献体5大学の解剖学教室又は大きな病院でお尋ねになれば事務所を紹介してくれます。

詳しい事を知りたい方は事務所にお出かけ下されば納得のいくまで説明します。

(5)入会に当たって特に注意すること

(a) 入会に当たって親族(配偶者、親、兄弟姉妹、子、孫など)の同意の印が必要です。親族のない人は、一番身近な関係者(隣人、友人、ヘルパー、医師、民生委員など)の同意の印を貰って置いて下さい。
(b) 入会費は一切入りませんが、自分で出す手紙、電話料は自分持ちです。
(c) 葬儀に当たっての費用は自費ですが(通夜、告別式自由)棺桶と霊柩車、火葬費は大学が負担します。
(d) 遺骨は2年以内に文部大臣の感謝状と共に丁重に返還されます。

(6)事務所

財団法人 不老会

住所  名古屋市中区栄2丁目10−19 名古屋商工会議所ビル6階
電話  052-203-4580  地下鉄伏見下車 白川公園の隣
メールアドレス info@furo-kai.or.jp

詳しくは不老会のホームページ( http://furo-kai.or.jp )をご覧下さい。

 

 

 

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