1994.11
葬儀用語を英語でみると

  現在は国際化社会、カタカナ英語も氾濫している。外国人の会葬者も増えてくると思われる。そこで、英語で葬儀関連用語を見ていきたい。これを学べばあなたも国際人。


あ行

哀悼 ディープスト・リグレット(DEEPEST REGRET)、コンドーレンス(CONDOLENCE)。
哀悼の辞 フューネラル・オレーション(FUNERAL ORATION)。
遺影 ピクチュアー・オブ・ディシーズド(PICTURE OF DECEASED)。
遺骨粉砕機 クレメート・リメインズ・プロセッサー(CREMATE REMAINS PROCESSOR )、火葬遺灰処理器)火葬にされた遺骨を細かく処理する器具で、散骨する時に必要となる。
遺産 インヘリタンス(INHERITANCE)。
遺産相続税 サクセッション・デュティー(SUCCESSION DUTY)。
遺産相続人 エアー(HEIR)は男性相続人、女性はエーリス(HEIRESS)。
遺族 ビリーブド・ファミリー(BEREAVED FAMILY)。
遺体 リメインズ(REMAINS)、カダバー(CADAVER)は主に解剖用の遺体を指す。
遺体安置所 モーグ(MORGUE)、身元不明人の遺体などを安置し、引取人が身元を確認したら遺体を渡す。
遺体搬送車 ファーストコール・カー(FIRSTCALL CAR) 、遺体引取りに使用する搬送車。
遺灰 クレメイン(CREMAINS)、火葬された人間の遺灰。
位牌 モーチュアリー・タブレット(MORTUARY TABLET)。
いまわの際 デスベッド(DEATH BEED)。
盂蘭盆(うらぼん) ボン・フェスティバル(BON FESTIVAL)。
回向(えこう) メリット・トランスファーレンス(MERIT TRANSFERENCE)、死者の為に仏事を行ったり、その功徳を生者に巡らすこと。
エア・トレイ
(AIR TRAY)
遺体搬送用のコンテナーで、棺を木製の受皿と厚紙のカバーで保護する。
エンバーム
(EMBALM)
遺体を腐敗から守るために、薬品などで処置をすること。
エンバーミング室 プレパレーション・ルーム(PREPARATION ROOM)、斎場のなかで、エンバーミングを施す部屋。

 

か行

会葬御礼状 アクノレッジメント・カード(ACKNOWLEDGEMENT CARDS)、葬儀参列のお礼に、故人の家族から会葬者に差し出すカード。
会葬者 モーナー(MOURNER)。アテンダント・オブ・フューネラル(ATTENDANTS OF FUNERAL)。
会葬者芳名録 ビジターズ・レジスター(VISITERS REGISTER)。
会葬の手引き メモリアル・フォルダー(MEMORIAL FOLDER) 、葬儀で会葬者に渡す案内書で、故人や葬儀内容が記されている。
戒名 ポストヒューマス・ブッディストネーム(POSTHUMOUS BUDDHIST NAME)、死後に与えられる。居士(LANDLORD)、大姉(LANDLADY)、信士(LAYMAN)、信女(LAYWOMAN)。
火葬 クリメーション(CREMATION)。
火葬許可証 クリメーション・パーミット(CREMATION PERMIT)。
火葬場 クリマトリアム(CREMATORIUM)。
形見 キープセイク(KEEPSAKE)、ミメントウ(MEMENTO)。
忌明け(きあけ) アウト・オブ・モーニング(OUT OF MOURNING)。
忌中(きちゅう) ペリオド・オブ・モーニング(PERIOD OF MOURNING)。
忌日(きじつ) デス・ディ(DEATH DAY)、命日。
祈祷(きとう) プレイヤー(PRAYER)。プレイヤーは祈る人という意味もある。
祈祷書 プレイヤー・ブック(PRAYER BOOK)。
危篤(きとく) クリティカル・コンディション(CRITICAL CONDITION)。
凶事 アンラッキー・アフェア(UNLUCKY AFFAIR)。
経典 セークレド・ブックス(SACRED BOOKS)、仏教経典はスートラ(SUTRA)。
清め塩 ピュリフィケーション・ソルト(PURIFICATION SALT)、ピュリフィケーションとは浄化、洗浄などを意味し、おはらいやカトリックでの清めの儀式などの意味がある。
供養 マス・フォア・ザ・デッド(MASS FOR THE DEAD)。
クリプト
(CRYPT)
霊廟のなかにある祠で、一般には遺体の入った棺を安置する。
袈裟(けさ) ブッディスト・サープラス(BUDDHIST SURPLICE)、サープラス は元々聖職者が着る白の法衣のこと。またサープラスフィー(衣代)は、葬儀・結婚式での牧師への謝礼をいう。
献花 フラワー・オファリング(FLOWER OFFERING)。
検視官 コロナー (CORONER)、死者の死亡原因を究明する公務員。
香典 オブチュアリー・ギフト(OBITUARY GIFT)。
告別式 フェアウェル・サービス(FAREWELL SERVICE)。
骨壷 アーン(URN)。

 

さ行

斎場 フューネラル・ホーム(FUNERAL HOME)、フューネラル・ホール(FUNERAL HALL)。
祭壇 オルター(ALTAR)、宗教儀式を行う高台。
逆さ屏風 インバーテッド・スクリーン(INVERTED SCREEN)。
三途の河 ジャパニーズ・スティクス(JAPANESE STYX)。
死学 タナトロジイ(THANATOLOGY)。
事後相談 アフターサービス・コール (AFTERSERVICE CALL) 、葬儀後に発生する、遺族からの相談電話。
死産 スチル・バース(STILL BIRTH)、妊娠満一二週以後の死児の出産をいう。
自然死 ナチュラル・デス(NATURAL DEATH) 、特に死因がなく老化して死に至ること。
事前葬儀 プレアレンジド・フューネラル(PREARRENGED FUNERAL)、前もって葬儀の準備を行うこと。プレニード。
死体解剖 オートプシイ(AUTOPSY)、死因を解明する為に行う遺体解剖。
死装束 ブリアル・ガーメント(BURIAL GARMENT)、死者に着せる衣裳。あるいはそのために特別にデザインされた衣裳。
死別 ビリーブメント(BEREAVEMENT)、死別や死別から生じる悲嘆。
死亡記事 オブチュアリー(OBITUARY)、新聞などに掲載する、故人の経歴や死因を書いた記事。
死亡広告 デスノーチス(DEATH NOTICE) 、新聞などの死亡襴に掲載する死亡告知で、死因や葬儀の日程を知らせる。
死亡時刻 アワー・オブ・デス(HOUR OF DEATH)、死亡が確認された時刻。
死亡診断書 サーティフィケート・オブ・デス(CERTIFICATE OF DEATH)、死亡に立ち会った医師が発行する死因などを記した書類。
死亡届 オブチュアリー・ノーチス(OBITUARY NOTICE)。
収骨 インアーンメント(INURNMENT)、骨壷に遺灰を納めること。
宗旨(しゅうし) セクト(SECT)、デノミネーション(DENOMINATION)。
十字架 クロス(CROSS)、十字架像はクルシフィックス(CRUCIFIX)。
十字架奉持者 クルシファー(CRUCIFER)、教会での葬儀の際、入場の先頭に位置する。
住職 チーフプリースト(CHIEF PRIEST)。
数珠 ロザリー(ROZARY)、カトリックのロザリオ。メデイテーション・ビーズ(MEDITATION BEADS)。
殉職者 マーター・トゥ・デュウティー(MARTYR TO DUTY)。
焼香 インセンス・オファリング(INCENCE OFFERING)。
乗車名簿 オートモビル・リスト(AUTOMOBILE LIST)、車での葬列の際に使用する名簿。
浄土 ピュア・ランド(PURE LAND)。
商品展示室 セレクション・ルーム(SELECTION ROOM) 、斎場のなかに設けられた部屋で、主に棺を陳列している。
神父 ファーザー(FATHER)、カトリックの場合。
水葬 ブリアル・アット・シー(BURIAL AT SEA)。
頭陀袋(ずだぶくろ) ズダ・バッグ(ZUDA BAG)、修行の僧侶が持つ袋、(ASCETIC PILGRIM'S BAG)。
ストレッチャー
(STRETCHER )
病人や遺体を運ぶための器具、担架。
聖書台 レクターン(LECTERN)、普通祭壇に向かって右側に位置する。
施主 ドーナー(DONOR)。
線香 ジョス・スティック(JOSS STICK)。
先祖 アンセスター(ANCESTOR)。
先祖墓 ファミリー・ツゥム(FAMILY TOMB)。
葬儀 フューネラル(FUNERAL)。
葬儀監督 フューネラル・デレクター(FUNERAL DIRECTOR)、遺体搬送やエンバーミングなどを行う資格を持つ人で、葬儀の指揮や遺族のカウンセリングなどを行う。州での資格試験を受けるためには、専門の訓練ならびに見習期間をへた者に限られる。
葬儀準備 フューネラル・アレンジメント(FUNERAL ARRANGEMENTS)、葬儀の設計を事前に行うこと。主に支払も事前に行われることが多い。
葬儀大学 モーチュアリー・スクール(MORTUARY COLLEGE)、学校によって異なるが、2年制が多い。
葬儀法 モーチュアリ・ロー(MORTUARY LAW)、米国では遺体安置、斎場運営、埋葬などの権利が葬儀法によって定められている。
相談室 アレンジメント・ルーム(ARRANGEMENT ROOM)、斎場にある個室で、葬儀内容について相談する部屋。
葬列 コルテージ (CORTEGE)。

 

た行

他界 ジ・アザー・ワールド(THE OTHER WORLD)、死を和らげた表現。
チャプラン
(CHAPLAIN)
教会や病院、軍隊に所属する聖職者。
弔旗 フラッグ・オブ・モーニング(FLAG OF MOURNING)。
弔辞 ユーロジー(EUROGY)、フューネラル・アドレス(FUNERAL ADDRESS)、コンドレートリー・スピーチ(CONDOLATORY SPEECH)。
弔電 テレグラム・オブ・コンドーレンス(TELEGRAM OF CONDOLENCE)。
弔砲 ガンズ・オブ・コンドーレンス(GUNS OF CONDOLENCE)。
追悼式 メモリアル・サービス(MEMOLIAL SERVICE)、 死者を追悼するための宗教行事。
通夜 ヴィジル(VIGIL)、ウェーク(WAKE)、葬儀前の夜に親族がそろって死者を見守ること。
灯明 ボーティブ・ライト(VOTIVE LIGHT)。
導師 オフィシャント・プリースト(OFFICIANT PRIEST)。
友引 ドローイング・フレンドシップ(DRAWING FRIENDSHIP)。

 

な行

南無阿弥陀仏 (GLORY TO AMIDA THE BUDDHA)
南無妙法蓮華経 (GLORY TO THE MYSTIC SCRIPTURE OF THE LOTUS OF THE TRUE LAW)。
納骨堂 コランバリアム(COLUMBARIUM )、霊堂のなかにある施設で、いくつもの燒骨を安置する。

 

は行

グレーブ(GRAVE)、死者を埋葬するための場所。
墓石 ツーム・ストーン(TOMBSTONE)、グレーブ・ストーン(GRAVESTONE)。
ビジテーション
(VISITATION)
葬儀前に友人や親族が遺体に最後の別れを告げるために、棺の安置してある部屋(主に斎場)に訪れること。
ビジテーション・ルーム
(VISITATION ROOM)
斎場のなかで特別に設計された部屋で、葬儀までエンバーミングされた遺体を安置しておき、遺族や友人と対面する。
悲嘆 グリーフ(GRIEF)、モーニング (MOURNING)。
キャスケット(CASKET)、遺体を収めるケース。コフィン(COFFIN)は棺の古い名称。
棺覆 キャスケット・ベイル(CASKET VEIL)、棺を開けて遺体安置する際に、遺体の上にかける透明のベイル。
棺飾り キャスケット・ピース(CASKET PIECE)、儀式の際に遺族や友人から贈られた棺の上の花飾り。
棺ケース ブリアル・ボールト(BURIAL VAULT )、棺を埋葬する際に、土の重みや水の侵入を防ぐために特別に作られた防御装置。
棺台 ビヤー(BIER)、棺を安置したり運んだりする骨組。
棺持ち キャスケットベアラー(CASKET BEARER)、葬儀や葬列の際に、棺を持つたりそれに付き添う人。
碑文 エピタフ(EPITAPH) 、故人を偲んで墓石などに刻む文。
フォイヤー
(FOYER)
斎場のロビーに当たる部分で、そこから各部屋へと進む。
ファミリー・ルーム
(FAMILY ROOM)
齋場のなかにある家族控室で、普通式場の隣にある。
復元術 レストレーティブヨアート(RESTORATIVE ART)、事故などにあった遺体を元の体つきや顔色に復元する技術。
仏壇 ブッティスト・アルター(BUDDHIST ALTAR )。
フラワーカー
(FLOWER CAR)
葬儀場から埋葬場まで、供花を乗せて運ぶ車。
牧師 パスター(PASTOR)、クラジィマン(CLERGYMAN)。
墓地 セメタリー(CEMETERY)、遺体を埋葬する場所。ケネディ元米大統領はアーリントン・セメタリーに埋葬されている。
墓標 グレーブ・マーカー(GRAVE MARKER)、墓の持ち主を示す、石や金属の板で、故人の死亡年などが刻まれている。

 

ま行

埋葬 ブリアル(BURIAL)、遺体を埋葬すること。
埋葬許可書 ブリアル・サーティフィケート(BURIAL CERTIFICATE )、地域の役所が発行する、許可書。
枕経 ピロウ・スクリプチャー(PILLOW SCRIPUTURE)。
末期の水 ウォーター・オブ・ザ・ラスト・モーメント(WATER OF THE LAST MOMENT)。
守り刀 スオード・フォア・プロテクション(SWORD FOR PROTECTION)。
密葬 プライベート・フューネラル(PRIVATE FUNERAL)。
ミサ マス(MASS) 、キリスト教のミサ。
無宗教葬 ヒューマニスチック・フューネラル・ライト(HUMANISTIC FUNERAL RITE)、宗教的要素を排除した葬儀。
モーニング (MOURNING)、喪は一年、しかしクリスマス・カードは通常のように贈られる。
喪主 チーフ・モーナー(CHIEF MOURNER)。
喪章 モーニング・バッヂ (MOURNING BADGE)。
喪中カード モーニング・カード(MOURNING CARD)。

 

や行

遺言 ウイル(WILL)。自筆遺言はホログラフィック・ウイル(HOLOGRAPHIC WILL)。

 

ら行

ランドウ・バー
(LANDAU BAR)
フューネラルコーチ(霊柩車)の後部側面に着けられている、S型の飾り。
リムジーン
(LIMOUSINE)
大型乗用車で、運転席と客室の間が仕切られている。
輪廻(りんね) トランスマイグレーション(TRANCEMIGRATION)、霊魂が死後生まれ変わること。
霊園 メモリアル・パーク(MEMORIAL PARK) 、公園のように囲われた敷地で、埋葬スペースや追悼場所が設置されている。
霊柩車 キャスケット・コーチ(CASKET COACH)、棺を搬送するためにデザインされた車。フューネラル・コーチともいう。ハース(HEARSE)は古い言い方。
霊廟 モーソリアム(MAUSOLEUM)、棺や骨壷をいくつも納めることを目的に作られた建物。
レセプション・ルーム
(RECEPTION ROOM)
齋場にある施設で、ゲストや招待者をもてなす部屋。
六文銭 シックス・ピーシス・オブ・モニー(SIX PIECES OF MONEY)

 

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